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教育DX実践動画コンクール審査結果につきまして



3/22~4/11に実施しました「教育DX実践動画コンクール」の審査結果をご報告いたします。


審査委員長より


本コンクールは、教育DXを題材とし教育現場でのICT活用を促進する効果のある動画作品を対象としたものです。


厳格な審査の上、GIGAスクール構想のなかで実践をしていく教員、保護者のみなさまにご覧いただきたい8つの作品を表彰いたします。


応募のあった動画作品から、ICTの活用法の広がりや多様性を感じました。教育現場をよりよくするためにICTを活用することに、みなさんが試行錯誤された結果と捉えています。応募いただいた動画作品の中で、「汎用性が高い(誰でも真似できる)」や「ワクワク感がある(やってみたいと思う)」という観点で表彰作品を選定させていただきました。各動画作品で評価された点は、後の一覧にて述べています。


今回表彰に至らなかった動画作品については、概ね以下のような傾向が見られました。 どの作品も、教育現場でのICTの有用性を感じさせる動画作品だと感じられましたが、①、②の点については、次回の応募時のご参考にしていただければと思います。


① 誰に向けて作られたのかが不明確であった ② 視聴者の理解が深まる、アクションにつながると感じられなかった


今回のコンクールは、単発ではなく、応募いただいた方々と事務局とで連携して、ネットワークを構築しながら各教育現場でICTが活用されることを目指しています。当事務局でもコンクールだけではなく、応募者同士の交流会の開催や表彰式などを通じて、情報共有・学びあい・連携が促進するよう努めてまいります。


教育DX実践コンクール事務局  上條晴夫



表彰作品一覧

最優秀賞1点、優秀賞3点、佳作4点の計8点を表彰いたします。


最優秀賞

好奇心が爆発する授業(歴史編)

応募者:安田太郎様

選考にあたっての評価点

  • 動画:なぜこの授業を企画しようと思ったのか、普段の子どもたちの学びや会話を通して担任が意図したことが表現されていました。 担任の見立て、授業後の感想など他教員にとって参考にできる点が多いと感じます。 また、授業の効果や児童の感想などが動画内で表現されていることも評価しました。 子どもの学びを深めるために、外部の専門家と一緒に授業づくりをしたところも大変面白い視点です。

  • デジタルの活用:Zoomを使ってオンタイムに海外にいる人とつながる経験を実現。現地はスマートフォン、教室では大型モニターを活用。 写真や録画を一方向に視聴するのではなく、双方向の対話を通じて現地の様子を知ることの価値を表現できていました。

  • その他:以下4点が視聴者の参考になると評価しました。 ①子どもが主体的に学ぶ工夫。好奇心を満たし、知りたいことを見て感じるバーチャルツアー。 ②外部人材との協働。現地で働き、暮らしている日本人の視点で語られる中国を知る。 ③海外と日本の違い、歴史的な変化を知ることができる。 ④動画編集の参考になる。 クオリティーの高い作品を提供いただきありがとうございます。今後も学校との協働にお力をお貸しください。


優秀賞

【実践報告‼】オンライン登校支援! 学校での活かし方!  ~ 成果と課題 ~

応募者: 偽善者先生様

選考にあたっての評価点

  • 動画:不登校支援の必要性とその理由が端的に表現されていました。事例を提示することで、具体的にどのような支援が効果的かイメージでき、すぐに実践活用できる内容でした。また、保護者や子どもの変化が明確に示されており、支援の効果を理解できました。登校支援において、学校以外の多様な学びの場の提示や自宅での過ごし方支援など他教員にとって参考にできる点が多いと感じます。

  • デジタルの活用:Zoomを使ったオンラインでの定期面談、オンラインのメリットとデメリットがしっかりと検証されていること。動画視聴者の理解が深まるようなスライドの使い方、音楽、効果音などの活用。上記2点も評価ポイントです。

  • その他:教員だけでなく、学校関係者や保護者にも必要な情報提供であることに有用性を感じます。不登校という学校だけでは対応しにくい分野の専門家として応募いただきありがとうございます。今後の配信も期待しております。


優秀賞

観る・書く・語るmiroを使った図工の鑑賞指導

応募者: 小林 雅哉様

選考にあたっての評価点

  • 動画:絵画鑑賞をデジタル化することのメリットがうまく表現されていました。絵画を拡大して詳細を一緒に確認したり、付箋にそれぞれの意見を可視化するなど対話を深め、主体的に学ぶ工夫が感じられました。参加者の感想を提示することにより、視聴者が絵画鑑賞の可能性を感じることができ、今後改善すべき点の提示も含め教員の参考になると感じます。

  • デジタルの活用:オンラインZoomシステムとデジタルホワイトボードのMiroを同時に使用することで、参加者が対話しながら作業する有効性が表現されていました。

  • その他:授業のはじめに練習時間を設け、ツールの操作についていけない参加者を出さない工夫がが感じられました。ツールあくまでも手段であり、目的ではないことを改めて理解できる内容でした。また、対話を深める問い立てが教員の参考になるとおもいます。現役教員ならではの授業での活用が大変参考になりました。子どもたちとの授業実践を期待しております。


優秀賞

コロナ禍で実践!とある教員の挑戦報告

応募者: 山﨑 怜様

選考にあたっての評価点

  • 動画:コロナ休校中から実際にどのようにDXを進めていき、そこにどんな課題があったのかが授業者の体験をもとに表現されており大変参考になりました。タイトルスライドにQRコードを活用し「子どもたちの声や授業の略案」なども共有されており、有益だと感じました。(今回は公平を期すため内容は拝見しておりません)

  • デジタルの活用:遠隔教育の未来を模索するために、海外や全国複数拠点とオンラインでつながった点もチャレンジングで素晴らしいと思います。子どもの個人情報に留意した動画の加工も技術面の参考になりました。

  • その他:現場での葛藤やうまくいかないことからの気づきなど、マインドマップを用いて効果的に説明されており、大変共感できる内容でした。オンライン授業の可能性を感じることができる作品です。子どもたちとの授業実践を期待しております。


佳作

オンライン授業×ルーブリック~分数のわり算で問題作り~

応募者:中島 竜之様

選考にあたっての評価点

  • 動画:ルーブリックとは何かが明確に示されており、基礎知識がなくても意義と使い方が理解できる内容です。評価を明確にし、それに向かって学習者がチャレンジする授業スタイルを丁寧に説明されていました。課題の提示もあり大変参考になりました。探求学習の様子が、スライドを使ってテンポよく表現されていました。オンラインでの授業の様子、参加者の声、振り返りの気づきまで文字ではなく動画で示されており、イメージの共有度が高いと感じます。

  • デジタルの活用:Zoomとグーグルスライドを組み合わせて、個別学習での成果物と協同学習の対話の両方を実現出来ていました。

  • その他:参加者の様子からオンライン授業の楽しさが伝わってきました。とても良い授業づくりをされていると思います。子どもたちとの授業実践を期待しております。


佳作

UDな授業を作ろう!

応募者:滑川 真衣様

選考にあたっての評価点

  • 動画:アプリを活用して、障がいのある人がどう見えるのかをスライドで示し、見え方の違いを分かりやすく表現できています。音声入力の進め方を実際のアプリ操作画面を動画で示すことで活用のイメージがつきやすいと感じました。単なるアプリ紹介ではなく、どのように活用すればいいか、逆にどんな弊害があるかが示されており、教員の参考になると評価しました。

  • デジタルの活用:情報過多にならないような「スライドや動画」の共有の工夫が随所に見られました。視聴者のユニバーサルデザインへの理解促進につながると感じました。

  • その他:障がいのある子どもにだけ配慮するのではなく、クラス全員が見やすく学びやすくするにはどうすればいいかの提案内容に汎用性を感じました。校種や特別支援の枠を超えた有益性があると思います。今後もすべての子どもの学びを深める視点での、DX活用を期待しております。


佳作

プロフェッショナル助動詞の流儀

応募者:ドリー北村様

選考にあたっての評価点

  • 動画:ドキュメンタリー仕立ての構成、助動詞が擬人化されている視点がとても面白くオリジナリティーを感じました。イラストの活用やスライドの拡大と全体投影の切り替えなど学習者の興味を惹きつける工夫がみられました。

  • デジタルの活用:イラストを写真にして動画ソフトに取り入れ編集するという、アナログとデジタルの融合が現場に取り入れやすい工夫として参考になりました。

  • その他:授業者が物語の語り手だったり、教師になったり学習者を意識した構成が大変面白いと感じました。今後もアナログとデジタルの融合の実践を期待しております。


佳作

中学校第1学年理科『いろいろな気体とその性質』ICTを活用した探究学習の実践

応募者:辻 史朗様

選考にあたっての評価点

  • 動画:Google Workspaceの各種アプリを授業内のどの部分について活用するのが効果的なのかが表現されていました。実際の授業の流れを追って示されておりとても分かりやすく教員の参考になると感じました。

  • デジタルの活用:ジャムボードの背景を活用してシンキングツールにする。まずドキュメントにまとめ、動画や写真を使ってグーグルスライドの説明資料にまとめる。振り返りはグーグルフォームを使用しアンケ―形式で提出する。など各アプリの特徴を生かした使用法がわかりやすく表現されていました。

  • その他:2分半という短い時間で、多くの情報量を端的に表現いただいた点も評価しました。授業の成果や課題点の提示も追加いただくと、より参考になる動画になると思います。DXの可能性を数多く模索している様子が伝わってきました。今後もICTを活用し授業を深める実践を期待しております。


表彰イベントにつきまして

6/6 20:00から表彰イベントを実施する予定です。詳細はこのサイトにてお知らせさせていただきます。

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